最近見た映画

rimmei2006-10-03

どっちもシネセゾンだけど・・・。いちおう、ネタバレちょっとあります注意。

パビリオン山椒魚
 ワタシにはあまり面白くなかった。小耳に挟んだジェットコースタームービーってうたい文句、息つくまもなくアップダウンに錐揉み旋回逆さ落としの展開かとワクワクしていたけど、意味違ってるか? と、よくよくパンフレットを読んだら、浅草花やしき仕様のコースターの大丈夫かよおい的なハラハラ感? たしかに展開が読めないが、読めないだけで、展開してもあまり驚きがないからものたりなくてしかたがない。絵的にはかなりいけてたと思う。香椎由宇はすごくいい。自分も半分はそうだったけど、香椎由宇を見るためなら1800円が惜しくない人にはそれなりに満足。オダギリジョーはしかしこの程度の使い方はもったいない。前半期待させておいて後半の壊れ方は凝っている割に中途半端。まあそれが花やしき的というのでは、といわれてしまったら仕方ないが。レントゲンを捨てないでムーンサルトスクランブル(古いか?)かけてほしかった。台詞の中に映画の雰囲気を説明してしまっているところがいくつかあって、「本物でも偽者でも、どうでもいいの」だったか、これなんで言わせるのかな、と思った。

日本以外全部沈没
 ハイこれはかなり面白かった。小松左京公認、星新一筒井康隆を煽って一気に書かせたパロディ短編を映画化。SFファンのワタシ、当時実は「日本沈没」は読まなかったが、「日本以外全部沈没」は読んでいた。あれをよりによって今映画に? 時節柄、ひょっとして生臭いできになっていたらヤだなあと、最初のうちちょっとハラハラしたけれど、ちゃんと原作のシニカルなスピリットをよく反映しながら、今のネタを入れて現代化していたと思う。パロディは自分をいちばん笑わないと後味が悪いからね。筒井康隆もチョイ役で出ていて、たぶん目は光らせていたのだろう。最後はけっこう泣けました。うーん余談ですが「おれ」の奥さんも古賀の奥さんもそれぞれいいなあ。