脱腸パート2

入院前日、やることがある。剃毛(これも変換しないな)である。
(なおネタがネタなので、ニガテな方はご容赦)

なるべく自分で剃ってきてください、と絵入りの説明をもらう。文字通りのへそ下から腿の上部まで、「陰部も剃ってください」とある。ちなみに、痔の手術の人用は「肛門のまわりも」とあるがコレは自分で剃れるのか? まあそれは自分の身に降りかかってきた時に試みるとして、と。さて当分入れなくなる風呂ついでに、いよいよ取り掛かる。これも二回目なのでそれほど新鮮味はないが、そういう趣味や職業の方々?とは違って、なかなかてこずる。特に難しいのはフクロである。形が安定しない上に、しわだらけ。まあこんなもんでしょ、というあたりで妥協せざるを得ない。仕上がりを鏡で確認する。うーん、これはなんというか(感想略)。

翌日、荷物かついで病院へ直行・・・のはずだったんだけど、いくら学校が夏休みといいながら一週間以上休むためにはそれ以前に片付けておかなければならないのが仕事の山。前の週は大変だったのだ。結局当日の朝に、その日締め切りの書類を都内某所に届けてから病院へ向かうというスケジュールに。届け先の窓口が開くのが9時で入院受付が9時半。まったくもう・・・。

何とか間に合って、病室に案内されると、既視感が・・・あれれ、なんと、3年前と同じ病室、しかも6人部屋なのにベッドの位置まで同じだ。こんなこともあるのだねえ。テレビが液晶になっているのと、テレビカードで使える冷蔵庫がついたのが変わったところ。ベッドサイドで冷蔵庫が使えるのはありがたい。

ところでこの冷蔵庫、ペットボトルがちょうど入る高さなのだが、どうやら最近のペットボトルの形の差別化以前のものらしく、ソウケンビチャのボトルは引っかかるのだ。困ったものだ。

さて、看護師さんから一通り説明を受けて一休みしていると、担当のドクターがやってきた。入院を申し込んだ時は、前回と同じ医者が担当ということになっていたが、来てみたら別の医者になっていた。なんか今度の医者のほうがてきぱきして器用そうだ。外科の場合、「切れ味がよさそう」「器用そう」にみえるというのは重要なポイントである。前の先生は正直なところちょっと・・・だったのだ。前回書いたような、術式の説明を受ける。

そのあとは、手術室担当の看護師の説明、麻酔医の説明、と説明続き。ここでも一つ変わったことがある。血栓防止ストッキングである。手術後は一日近くは寝たままになるので、いわゆるエコノミー症候群予防に、白いハイソックスのようなものを穿くのだ。毎朝ウチの妻が苦労して補正下着のストッキング穿いてますがアレみたいなもの? と聞いたらまあそうらしい。足の甲に穴が開いているのだが、コレは必要に応じて指先の検査が出来るようになっているのだそうだ。

さてさて前日は説明聞いておしまい。体温、血圧や酸素くらいしか検査もないので、あとは食って寝るだけである。夜は眠剤と下剤が出る。明日一日はメシが食えない。いよいよだなあ、と思いつつ、寝つきがもともと良い私は眠剤の効き目もあって、9時半の消灯ですんなりと眠ってしまった。