脱腸パート1

火曜日に脱腸の手術して入院していました。本日退院。一人で電車乗って帰ってきました。今の外科の技術は凄いなあ、と思った。3年前の手術よりさらに痛みが少ない。

脱腸、すなわちそけいヘルニアとは、腹膜の隙間から腸がはみ出してきてしまうという、想像するだにおぞましいがあまりにもかっこ悪く命にも普通は何の別条もない病気といえるのか?というような病気。

実は3年前はちょっとほっときすぎて、腸がフクロの中まで下がってきて、かっこ悪いどころかなんかちょっと歩きにくくもなってきて、外科に行ったら「こりゃー早めにきったほうがいいよ。腸閉塞起こさないともいえない」と脅されて、切った。そしたら、三年で再発である。なんか腹に力の入るようなことやってますか?ときかれても思い当たることもない。いくら家計がきついからといえ隠れてドカチンのバイトやってるでなし、いくら腹から声を出して学生の眠気と時には自分の眠気とも戦いながら講義をぶち上げているからといって腹圧が上がるほどの大教室でもなし、そういえばアッチのほうも最近(略)、つまりは普通に教師やって普通に家事やってるだけ。歳とって腹筋が落ちると出やすくなることはあるようだが。

さて、脱腸の今のもっとも一般的な手術方法は、腸がはみ出ている穴や裂け目に、バドミントンの羽根みたいなものをいれて、その上から網みたいなのをかぶせる、プラグ&メッシュ法というヤツ。昔は靴下の穴を繕うみたいな方法が多く、組織がしっかりしていないと再発しやすかったが、メッシュプラグはずっと再発率が低い・・・っちゅう触れ込みだったんじゃないかオイ? というようなことを穏やかーに言ったけどタダにはならなかったなあ。ちなみに今は腹膜の下にカバーみたいなのを入れるもっと新しいやつもあるそうです。でもいったんメッシュプラグが入っちゃってるのでコレは無理。私のアソコは、出やすい穴を一箇所ふさいだら別のところから出てきちゃったらしい(直接ヘルニアとか言うらしい)。ちなみに反対側のアソコがヘルニアになる人はよくいる(実は父がそう。父は私以上にほっといたんでどうにもこうにも腸が戻らず、やむなく回腸盲腸を切って腸を短くしたので、まあ私はそれはなんかイヤなんで早めに手術したわけですね)。どういう手術になるかは、開けて見て決めますということだった。

なんか長くなってきたので、脱腸手術と入院話でしばらく引っ張ってみようかな。
もちろんBGMはアル・ヤンコビック "Living with a hernia"で。その中にもたしかヘルニアの種類を列挙して、最後に "And DIRECT!" と直接ヘルニアがトリを飾っていたような記憶があります。

なおMS−IMEでは「そけい」は「磯鶏」になりまして、変換候補に出てこない。おそらくATOKなら・・・。