何十年ぶりの・・・

ナイター観戦である。

 剣道部の次男は実は野球が好きである。それがなぜ剣道をやっているかについてはまたの機会に譲るとして、とりあえず「生で野球が見たい」というささやかな願いを、いつかかなえてやらねばと心にかけてはいた。そんな折に、ふと良く行くニュースサイトのアンケート、景品が抽選でナイターのチケットとある。

 考えてみると、もともと出不精の私、過去に行った球場も、大学時代の応援と野球部の顧問をしていた頃(運痴の私を知っている人には悪い冗談みたいに思えるだろうが本当、他に水泳部やラグビー部もやったよ)以外は、「チケットをもらっちゃった」時だけだ。これに当たったら、思い切っていくことになるだろう。そう思って、自分としては珍しく、その何だかについての(何についてだかも忘れた)に答えた。

 忘れた頃に届いた「ヤクルト巨人」外野自由席のチケット、届いたのが土曜日で試合が日曜日である。とはいえヤクルトファンの私としては異存のない試合。次男に「部活ある日だけどナイター行く?」「行く行く!」夏場の剣道部の練習の後、夜に体力は残っているのか? 先日のピアノリサイタルの例もあるのだが、本人は行く気満々である。

 部活から帰った息子と神宮に向かう。実は神宮球場に行くのは大学野球の応援以来だが、球場のすぐ近くの学校に研究会でよく行っていたので、「ナイターのある日の混雑」は知っていた。人並みに乗って球場へ着く頃には、外野自由席は立ち見となっていたが、マア仕方がない。まだ壁際に立ち位置を確保できて、とりあえず弁当を食う。でも良く見ているとけっこう自由席は荷物置いてる人が多い。こんなものなのかな。なんてちょっと思っているうちに、試合開始である。

 次男の感想。「外野って、広いんだねえ。」確かに、テレビで見ていると外野の広さというのがあまり感じられない。それから、「ヤクルトファンは便利だ!」途中ちょこっと雨に降られたのだが、すかさずミニ傘が広がる。試合は最初ヤクルトが押し気味と思っていたら、投手が乱れ、高橋にホームラン打たれて・・・。次男は「明日早いから、そろそろ帰ろうか」。半分も見ないうちに帰宅となった。あっさりしたものである。「えっ、もういいの?」「うん。それに僕、ロッテファンだしさ。」やはり試合はヤクルトの負けだった。

 まあこれでとりあえず「野球は見た」ということで満足なのだそうだ。でも千葉マリンに行きたいのかな。あとなんだっけ、そうだ、アメフト見たがってたなあ、中学生の頃。まだ見たいのだろうか。アンケートか何か、またあったら・・・